2010年3月
【議会報告】再議
昨日(3月26日)で、平成22年度予算が成立しました。予算特別委員会の議決通り(昨日書きました)修正案3件可決・条例案1件否決と言う結果でした。会派の幹事長になって初めての大仕事をし終えて、ようやく長かった議会が終わったと安堵していました。しかし、市長さんの性格から考えると【再議】が有るのではないかとの心配も少し残っていました。
昨日18時半頃財政局長から、暗い声で電話がかかってきました。「3月31日に臨時議会を開かせていただきたい」
来た!再議です。議会の出した結論が納得できないので拒否権である【再議】という【伝家の宝刀】を抜かれました。オリンピック招致・折鶴スタジアム・市長のファーストクラスでの海外出張と言う3つの修正案が再議にかけられます。修正案が可決されるには、ハードルが高くなり3分の2の数が必要です。 修正案が否決されたなら予算原案に帰ります。予算原案に帰ると過半数の数となります。それに対してまた修正案を提出します。修正可決したならまた再議にかけられます。この繰り返しの泥試合となります。しかし4月1日から新年度予算に切り替わらなくてはいけないので3月31日1日と言うことで時間切れで全部の予算が成立しない恐れもあります。そうなると、新年度予算が決まっていませんので、暫定予算を組むか、義務的経費のみ市長の専決処分で執行するしかなくなり、市民生活に多大な迷惑をかけてしまいます。
上記の3件の修正案について、市民生活に多大な迷惑をかけてまで行なわなくてはいけない案件でしょうか。11年も市長をやられた「おごり」ではないでしょうか。職員が市長に対し意見が言える状況はありません。議会まで自分の思い通り動かそうとしているようにしか見えません。
広島市は平成15年【財政非常事態宣言】を出し、現在も続いています。その中で、2020年オリンピック招致を考えています。福岡市は国内選考に破れて40億、東京都は世界選考に破れて150億円と言う金を使っています。この金は見返りは一切有りません。オリンピックを開催出来て初めて経済効果が望めるのです。平和と言う理念で国内選考を通過したとしても、世界の都市と戦って勝てる確立はほとんど無いと思っています。また、長野や札幌はオリンピックを開催しましたが、現在市民生活に多大な影響が出ているそうです。他都市を巻き込んで招致活動をしています。金銭的な傷が浅い内にまた、他都市の大きな迷惑をかけないうちに止めてもらいたくて修正案を出しました。(簡単に説明しました。理由はまだまだ有ります)
折り鶴ミュージアムは30年分くらいの折鶴を1同に展示する施設について検討をするというものです。財政状況が悪い中そんなものを作る余裕がない.検討をする必要は無いと修正しました。
市長の海外出張はロシアとブラジル等南米の出張を修正しました。市長は11年間で300回以上海外出張をしています。長崎市は年1回と決められています。本年度は6階ー7回出張しています。また、飛行機はファーストクラスを使っています。ほおって置くとやりたい放題となる恐れがあるのと税金を使ってそこまでしなくて良いと修正しました。
長くなるので簡単に説明しました。修正した理由は上記が代表的な理由で他にもたくさん有ります。
再議権
地方自治法に規定された首長の権利で「拒否権」とも呼ばれる。自治体の長は、議会が行った条例制定や予算などに関する議決に異議がある場合、再度の審議と議決を求めることができる。
再議権が行使され、議会側があらためて議決する場合、出席議員の3分の2以上の同意がなければ、当初の議決は無効となる。議決が無効となった場合、首長側は原案を再提案する必要があり、
その際は過半数の賛成があれば可決される。
【市政報告】予算特別委員会 採決
昨日予算特別委員会の採決がありました。昨日書きましたように以下の結果になりました。
○2020オリンピック招致検討事業 (市民局) 削除
・基本計画の策定等 2,297万8千円
・2020オリンピック招致検討委員会の運営 85万7千円
・2020オリンピック招致検討事業支援 186万3千円
合計で2,569万8千円
○折り鶴の保存・展示(市民局)
840万1千円
(折り鶴ミュージアム(仮称)のあり方の検討費のみ削除)
○2020年までの核兵器廃絶を目指した取り組みの推進 削除
・ ロシア諸都市での平和市長会議への賛同・協力要請(9月)
683万2千円
・ AFSインターナショナル・ピースホーラム等への参加(10月)
(アルゼンチン・ブラジル)
814万7千円
全ての飛行機はファーストクラス
以上の議案は修正案が28対26で修正でき削除することが出来ました。
【旧広島市民球場条例の廃止について(都市活性化局)施行日 平成22年4月1日】 否決
否決するための反対討論ををした結果、この条例の成立を阻止することが出来ました。当面、旧市民球場の解体は先延ばし出来たと思っています。
昨夜は、市職員・市職員OB・市民からたくさんのメール・電話をいただきました。市職員は「有り難うございました。オリンピック担当の職員がかわいそう過ぎると思っていました。」と言う電話をいただきました。OBからは「議会のチェック機能を良く果たしてくれました。これこそ議会の王道です。」と言うメールをいただきました。市長さんは【裸の王様状態】だと思いました。
一方議員のほうは、副議長選挙と同じ裏切りが起こりました。前の晩まで我々の案に賛成だといっていた議員が採決本番で態度をひるがえしました。議案の採決です。彼らが予算特別委員会の発言では我々の思いと同じ意見を言っていました。他のどこかから説得があったかわ解りませんが、一晩で態度を豹変するとは、考えられません。これで2度目です。
ともあれ、本日は本会議で平成22年度の予算が議決されます。予算特別委員会の結果通り可決するよう気を引き締めていかなければと思っています。市長さんは【けんかモード】になっていると聞こえてきました。昨夜のうちに説得工作に乗った人がいないよう祈る気持ちです。また、今度は何を仕掛けてこられるか?気が抜けません。
【市政報告】総括質疑
昨日(3月17日)予算特別委員会 総括質疑が行われました。
1、谷口 修(自由民主党新政クラブ)「安佐南区」
1)新火葬場とゴミ焼却工場の建て替えについて
2)2020年オリンピック誘致検討事業について
3)旧市民球場の解体について
4)折り鶴ミュージアムについて
5)子供条例の制定に向けた取り組みについて
2、山田春男(ひろしま政和クラブ)「西区」
1)オリンピック誘致検討事業とスポーツの振興について
2)旧市民球場跡地利用について
3)折り鶴ミュージアムについて
4)観光の振興について
5)情報の管理について
3、太田憲二(市民連合)「西区」
1)障害者の雇用について
2)学校のあり方について
3)財政について
4、平木典道(公明党)「東区」
1)入札制度について
5、元田賢治(市民市政クラブ)「南区」
1)雇用対策について
6、皆川恵史(日本共産党)「中区」
1)黒い雨問題について
2)若草地区市街地再開発について
3)学校の統配合問題について
4)学校内のセクハラについて
5)子ども条例について
7、今田良治(爽志会)「安佐北区」
1)2020年オリンピック招致について
8、桑田恭子(ひろしま未来クラブ)「佐伯区」
1)予算について
・事務事業の見直し
・オリンピック招致検討について
・折り鶴ミュージアム検討
2)報酬審議会の開催について
9、母谷龍典(薫風会)「佐伯区」
1)若草町地区市街地再開発について
2)旧広島市民球場条例の廃止について
(球場解体費と付属品の販売も含む)
3)オリンピック招致検討について
10、三宅正明(ひろしま政和クラブ)「安芸区」
1)子ども政策全般
2)若草町地区市街地再開発について
11、都志見信夫(市民連合)「安佐北区」
1)クロスセクションの設置目的について
2)子ども施策CS構成メンバー、設置目的とその議論について
3)里ライフ創造CS構成メンバー、設置目的とその議論について
12、渡辺好造(公明党)「南区」
1)福祉施設について
2)「ひろしま2045:平和と創造のまち」について
3)地球温暖化対策について
4)地域のまちづくりについて
5)補助事業評価状況と家族の会について
以上12人の議員が1問1答の質疑を行いました。
昨日は、予算特別委員会最後の質疑、総括質疑でした。14時30分より15時30分まで市長をアメリカの大学生が訪問し休憩になりました。おかげで終了時間が20時15分頃になりました。大変疲れました。