【市政報告】決算特別委員会 討論・採決 2011:10:25:07:53:07

2011年10月25日

 昨日(10月24日)、決算特別委員会の最終日を迎え、討論・採決が有りました。平成22年度広島市各会計歳入歳出決算第1号から第22号、平成22年度広島市水道事業決算、平成22年度広島市下水道事業決算、平成22年度広島市病院事業決算並びに平成22年度及び平成23年度久地財産区会計歳入歳出決算は、原案通り可決されました。

 私は会派を代表して、平成22年度の決算を認定するという討論を行いました。少し長くなりますが討論の原稿を掲載します。

討論

 ひろしま保守クラブの谷口 修です。
 会派を代表して、平成22年度広島市各会計歳入歳出決算第1号から第22号、平成22年度広島市水道事業決算、平成22年度広島市下水道事業決算、平成22年度広島市病院事業決算並びに平成22年度及び平成23年度久地財産区会計歳入歳出決算について、認定に賛成の立場から討論を行います。

 昨年10月4日の決算特別委員会において、理事者から「経理処理に関する自主総点検」の結果が報告されました。それによると、少なくとも平成16年度以降、平成21年度までの間、不適正な経理処理が、広島市役所の多くの職場において、恒常的に行われていたことが明らかになりました。

 そこで、本年2月15日の本会議での討論において、同僚の山田議員は、「不正な経理処理が、多くの部署で行われていたこと自体、絶対許してはならないことであり、今後このようなことが二度と起こらないよう、再発防止の徹底を求める」として、長年にわたり不適正な経理処理が行われ続けていたことに対して、理事者の責任を厳しく追及するとともに、再発防止の徹底を強く求めました。そして、こうした考えを明確に表明し、理事者の深い反省を求める意味で、平成21年度の決算について不認定とする立場をとりました。

 不適正経理への市の対応状況を振り返ってみますと、理事者が、過去から不適正な経理処理が行われていたことを議会に報告したのは、先程も申し上げましたが昨年10月4日の決算特別委員会においてです。あわせて同日、物品購入等に係る事務の適正化を求める通達が、副市長から全職員に向けて発せられています。そして、市が具体的に再発防止策を講じたのが、翌月の11月です。

 したがって、平成22年度になっても再発防止策が講じられた平成22年11月より前は、不適正な経理処理はずっと行われていました。

 しかしながら、平成22年11月以降は、職員が一丸となって不適正経理処理の再発防止と市民の信頼回復に取り組み、その結果いわゆる会計検査院が指摘した5類型の不適正経理は確認されておらず、再発防止策は確実に実行され問題は解消しています。

 また、平成22年11月以降の物品購入等にかかる検査体制の見直し等のほか、特に不適正経理の多かった保育園、学校や清掃工場において、各職場の実態に即した予算・契約制度の見直しを進めており、平成23年3月市議会における「不適正な経理処理の再発防止を求める決議」で求めた「再発防止策の着実な実行はもとより、実態に即した予算・契約制度の構築や監査機能の充実等、実効性ある取組」に、的確かつ誠実に対応しています。

 さらに、今後も適正な経理処理が持続するよう平成24年度の予算編成の依命通達に係る予算編成要領でも「物品購入等に関しては、本年3月の市議会の「不適正な経理処理の再発防止を求める決議」に則した予算要求を行うこと」と議会の決議を踏まえ、留意事項として、職員に周知徹底をされています。

 このように、平成22年度決算については、一年間通して不適性な経理処理が行われていた平成21年度決算とは大きく異なり、職員一人一人が市議会の意向を真摯に受け止め、再発防止策が講じられた11月からは適正に処理されていると判断できましたので、一会計年度全体を見て決算の認定に賛成するものであります。

以上で討論を終わります。