【市政報告】決算特別委員会延期 2010:10:05:07:30:58

2010年10月 5日

 昨日(10月4日)、決算特別委員会が開会される予定でした。しかし、平成18年から平成19年にかけて、一部の地方公共団体で長年にわたり不適正な会計処理が行なわれていた実態が明らかになり、会計検査院による平成19年度及び平成20年度の「国庫補助金の事務費に係わる実施検査」の結果、検査が行なわれた38都道府県及び2政令指定都市全てにおいて、不適正な会計処理が明らかになりました。広島市も、本年、会計検査院の検査を受けており、現在も継続中です。このことを契機に、広島市も、物品の購入等(消耗品費)の経理処理が適正に行なわれているか、本年7月から自主点検を実施しています。その中で平成16年分を中間報告として取りまとめ公表しました。

不適正な経理処理の類型
 
預け金
 業者に架空取引を支持する等をして、契約した物品が納入されていないのに、納入されたとする虚偽の内容の関係書類を作成することなどにより需用費を支払い、当該支払金を業者に預け金として保有させ、後日、これを利用して契約した物品とは異なる物品を納入する行為

一括払い
 支出負担行為等の世紀の経理処理を行なわないまま、随時、業者に物品を納入させた上で、後日、納入された物品とは異なる物品の請求書を提出させて、これらの物品が納入されたとする虚偽の内容の関係書類を作成することなどにより需用費を一括して支払う行為

差し替え
 業者に虚偽の請求書等を提出させて、契約した物品が納入されていないのに納入されたとする虚偽の内容の関係書類を作成するなどにより需用費を支払い、実際には契約した物品とは異なる物品に差し替える行為

翌年度納入
 物品が翌年度以降に納入されていたのに、支出命令書等の書類に実際の納品日より前の日付を検収日として記載することなどにより、物品が現年度に納入されていたこととして需用費を支払う行為

前年度納入
 物品が前年以降に納入されていたのに、支出命令書等の書類に実際の納入日より後の日付を検収日として記載することなどにより、物品が現年度に納入されたこととして需用費を支払う行為

 以上の経理処理が不適正な処理です。

平成16年度の検査結果

 社会局(現健康福祉局)・環境局・市立大学・教育委員会と現場を持っている局が多額の不適正な処理をしています。今まで、問題なしとしていた監査事務局にも不適正処理がありました。

 このことから、昨日の決算特別委員会の開会が遅れました。各派代表者と決算特別委員会委員長・副委員長会議で審議日程等を話し合いました。日程重視をする会派と平成21年度の調査がまだ済んでいないので審議は出来ないとする会派が対立し委員長の判断で市長の説明・陳謝を行い調査結果が出るまで委員会を休会すると言うことで決着しました。我々の会派の主張を通していただきました。

 今回のことで、監査事務局の有り方が問われると思います。我々議会は出てきた書類を審査しているだけで、中身は解りません。信用のできる外部監査を考える必要が出てきたような気がします。